生成AIを業務で活用する企業が増えていますが、実際には「どの資料を読み込ませればいいのか」「調査や資料作成にどうつなげればいいのか」が分からず、活用が止まってしまうケースも少なくありません。
そこで注目したいのが、GeminiとNotebookLMを組み合わせた使い方です。
NotebookLMで自社の提案書や社内資料を整理し、Geminiで最新情報や外部情報を調べることで、営業資料、SEO記事、SNS投稿、競合分析、社内研修資料など、さまざまな成果物づくりに活用できます。
今回は、Gemini×NotebookLMを「整理・調査・作成」の3ステップで使う方法と、部署別の活用例を分かりやすく整理しました。

Gemini×NotebookLMは「整理・調査・作成」で使う

GeminiとNotebookLMを組み合わせるときは、それぞれの役割を分けることが大切です。

  • NotebookLMで自社情報を整理する
    過去の提案書、ヒアリングシート、製品資料、社内規程、研修マニュアルなどを読み込ませ、要点や傾向を整理します。
  • Geminiで外部情報を調べる
    顧客企業のニュース、競合情報、検索トレンド、法改正、業界動向など、最新情報を確認します。
  • Geminiで成果物にまとめる
    NotebookLMで整理した自社情報と、Geminiで調べた外部情報を組み合わせ、提案書、記事構成、SNS投稿、競合分析、社内資料などに落とし込みます。

つまり、Gemini×NotebookLMは、「自社情報を整理するAI」と「外部情報を調べて成果物化するAI」を組み合わせる使い方です。

営業・事業開発分野

① 新規顧客向けの提案書の作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「過去の成功提案書」や「ヒアリングシート」を格納し、類似業界の訴求パターンを抽出
Step2Gemini顧客企業のニュースやプレスリリースを検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで抽出した訴求パターンと検索結果を組み合わせ、Googleスライド形式の提案書を作成

② 競合対策スクリプトの作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「製品仕様書」や「機能比較表」を格納し、自社製品の差別化要素を整理
Step2Gemini競合他社の新製品リリース情報を検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで整理した差別化要素と検索結果を比較し、Googleドキュメント形式の商談用トーク台本を作成

マーケティング・広報分野

③ SEO記事構成案の作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「ホワイトペーパー」や「専門資料」を格納し、独自性のある論点を整理
Step2Gemini急上昇している検索キーワードや関連トレンド情報を検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで整理した投稿パターンと検索結果を組み合わせ、Googleドキュメント形式のSEO記事構成案を作成

④ SNS投稿案の作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「過去の反響投稿リスト」を格納し、自社アカウントの文体や訴求の型を整理
Step2Gemini直近で話題のキーワードや投稿傾向を検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで整理した文体や訴求の型と検索結果を組み合わせ、Googleドキュメント形式の短文投稿案を作成

経営企画・新規事業分野

⑤ 競合リスク分析レポートの作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「中期経営計画」や「KPI」を格納し、計画への影響範囲を整理
Step2Gemini競合他社の決算発表やIR情報を検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで整理した影響範囲と検索結果を比較し、Googleスプレッドシート形式の経営リスク一覧を作成

⑥ 事業投資シナリオ案の作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「投資規程」や「過去の議事録」を格納し、投資判断基準を抽出
Step2Gemini関連する法規制やマクロ経済の動向を検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで抽出した投資判断基準と検索結果を照合し、Googleドキュメント形式の投資シナリオ案を作成

人事・総務分野

⑦ 社内規程改定案の作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「就業規則」を格納し、変更が必要な条文を特定
Step2Gemini厚生労働省などの公的ガイドラインや関連情報を検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで特定した条文と検索結果を比較し、Googleドキュメント形式の社内規程改定案を作成

⑧ 社内研修資料の改訂版の作成

ステップ使用ツール内容
Step1NotebookLM自社の「研修マニュアル」や「業務フロー図」を格納し、現行内容との差分を整理
Step2Gemini業界の動向や関連ニュースを検索
Step3GeminiによるアウトプットNotebookLMで整理した差分と検索結果を比較し、Googleスライド形式の社内研修資料改訂版を作成

活用前に決めておきたい3つのこと

GeminiとNotebookLMを業務に取り入れるときは、ツールを使い始める前に、活用ルールを決めておくことが大切です。

①最初に、どの資料をNotebookLMに読み込ませるのかを決める
②次に、Geminiでどの外部情報を調べるのかを決める
③最後に、AIが作成した内容を誰が確認し、どこまで業務に使うのかを決める

この3つを決めないまま使うと、情報収集だけで終わってしまったり、社内ルールと合わないアウトプットになったりする可能性があります。
つまり、Gemini×NotebookLMを成果につなげるには、「何を読み込ませるか」「何を調べるか」「誰が確認するか」を事前に整理しておくことが重要です。

GeminiとNotebookLMを組み合わせることで、自社資料の整理、外部情報の調査、提案書や記事構成、社内資料の作成までを効率化しやすくなります。
ただし、成果につなげるには、ツールを使うだけでは不十分です。
どの資料をNotebookLMに読み込ませるのか、Geminiで何を調べるのか、AIが作成した内容を誰が確認するのか。
業務ごとに活用の流れを設計することが重要です。
こうしたAI活用を、実務の成果につながる形で設計・推進する役割として注目されているのが、生成AIマーケターです。

Gemini×NotebookLMのようなAIツールを実務で使いこなすには、機能を知るだけでなく、業務ごとの任せ方や確認方法を整理しておくことも大切です。
営業資料、SEO記事、SNS投稿、競合分析、社内資料など、どの業務にAIを使い、どこまで任せるのかを決めておくことで、AI活用は定着しやすくなります。
その基盤づくりとして有効なのが、生成AI研修です。

まとめ

GeminiとNotebookLMを組み合わせることで、自社情報の整理、外部情報の調査、資料作成までを一連の流れで進めやすくなります。
NotebookLMで過去の提案書や社内資料、規程、研修マニュアルなどを整理し、Geminiでニュース、競合情報、検索トレンド、法改正などの外部情報を調べる。
そして、両方の情報を組み合わせることで、提案書、SEO記事、SNS投稿、競合分析レポート、社内資料など、実務で使える成果物に落とし込むことができます。
ただし、AIを使えば自動的に成果が出るわけではありません。
どの資料を読み込ませるのか、どの情報を調べるのか、誰が内容を確認するのかを決めておくことが重要です。
Gemini×NotebookLMは、単なる作業補助ではなく、部署ごとの業務を前に進めるための実務ツールとして活用できます。
まずは、営業資料、記事作成、競合分析、社内資料の更新など、身近な業務から取り入れてみることが大切です。

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