Gemini Notebookは、マニュアルや規程、社内資料などを読み込ませ、必要な情報を整理したり、質問に回答させたりするときに活用できます。
一方で、資料の内容を整理できても、毎回その資料を確認しながら人が判断したり、集計したりしていては、業務の効率化には限界があります。
そこで考えたいのが、Gemini Notebookで「読む・整理する」、Claude Codeで「作る・仕組みにする」という役割分担です。
資料に含まれるルールや判断基準を整理し、それを見積条件の確認、KPI集計、問い合わせ対応などで繰り返し使える仕組みに変えることで、AI活用を「その場の回答」だけで終わらせにくくなります。
本記事では、Gemini NotebookとClaude Codeを組み合わせる理由と、実務で使える3つの活用方法を整理しました。

1.なぜGemini Notebook×Claude Codeなのか?

Gemini NotebookとClaude Codeは、それぞれ得意とする役割が異なります。

ツール主な役割得意なこと
Gemini Notebook読む・整理する複数資料からルール、条件、例外などを整理する
Claude Code作る・実装する整理した要件をもとに画面や処理、ツールを作る

Gemini Notebookで資料を読み解き、Claude Codeでその内容を仕組みに落とし込むことで、単なる情報整理で終わらず、実際の業務で使える形まで進めやすくなります。

①「読む」と「作る」を役割分担しやすい

Gemini Notebookは、複数の資料をもとに、ルールや条件、例外などを整理することに向いています。
例えば、料金表や社内規程、マニュアルなど複数の資料がある場合でも、

  • どの条件が適用されるのか
  • どのような例外があるのか
  • どのケースで承認が必要なのか

といった情報を整理しやすくなります。
一方、Claude Codeは、整理した要件をもとに、画面や処理、ツールなどを作る役割を担えます。

Gemini Notebookで情報を整理する
↓
Claude Codeで業務に使える形を作る

このように、「読む・整理する」と「作る・実装する」を分けて進めやすいのが特徴です。

② 複雑な要件でも「実装まで」進めやすい

業務で使う仕組みを作る場合は、要件を整理して終わりではありません。
内容をもとに設計し、実装し、必要に応じて修正しながら確認していく工程が必要になります。

設計
↓
実装
↓
修正
↓
確認

Claude Codeを使えば、こうした複数ステップの作業を進めながら、実際に動く形まで落とし込みやすくなります。
Gemini Notebookで整理したルールや条件をもとに実装へつなげることで、条件分岐が多い業務や、確認項目が複数ある業務にも活用しやすくなります。

③「読む資料」から「使う仕組み」に変えられる

社内には、料金表、規程、マニュアル、FAQ、KPI定義など、業務判断の根拠になる資料が数多くあります。
これらを毎回開いて確認するのではなく、資料に含まれるルールや判断基準を仕組みに組み込めば、日々の業務で繰り返し使える形に変えることができます。
例えば、

  • 条件を入力すると適用可否を判定する
  • CSVを読み込むとKPIを集計する
  • 問い合わせ内容に応じて対応手順を表示する

といった形です。

資料を読む
↓
ルールを整理する
↓
業務で使える仕組みに変える

Gemini NotebookとClaude Codeを組み合わせることで、社内資料を「確認するための情報」から「業務を進めるための仕組み」へ展開しやすくなります。。

2.実務で使える活用術3選

では、実際の業務ではどのように使えるのでしょうか。
ここでは、営業、管理・事業企画、社内問い合わせの3つの場面を例に紹介します。

① 料金表・割引規程 →「見積条件チェッカー」

営業担当者が見積りを作成するとき、料金表だけでなく、割引規程や承認条件、例外ルールなど、複数の資料を確認しなければならないことがあります。
Gemini Notebookにこれらの資料を読み込ませることで、割引条件や例外条件、承認が必要になるケースなどを整理できます。
その内容をもとにClaude Codeで、顧客条件を入力すると適用条件や注意点を表示する「見積条件チェッカー」を作る、といった使い方が考えられます。

Gemini Notebookで整理Claude Codeで作る
割引条件顧客条件の入力画面
例外条件適用可否の判定
承認条件注意点・承認要否の表示

毎回料金表や規程を読み直すのではなく、必要な条件を入力して確認できるようにすることで、見積条件を確認する流れを標準化しやすくなります。

② KPI定義・月次報告ルール →「KPIダッシュボード」

管理部門や事業企画では、毎月同じKPIを集計し、報告資料を作っているケースもあります。
ただし、KPIには、

  • どの数値を使うのか
  • どの期間を集計するのか
  • どの計算式を使うのか
  • どの条件を除外するのか

といったルールがあります。
Gemini NotebookにKPI定義や過去の報告資料を読み込ませれば、こうした集計ルールを整理できます。
その内容をClaude Codeに渡し、CSVを読み込むだけで数値を集計し、グラフまで更新できる「KPIダッシュボード」を作る、といった活用が考えられます。

Gemini Notebookで整理Claude Codeで作る
KPI定義CSVなどの読み込み
集計対象数値の自動集計
計算ルールKPIの算出
確認ポイントグラフ・比較表示

毎月AIに個別で集計を依頼するのではなく、同じルールで繰り返し使える仕組みにすることで、月次業務の効率化につなげられます。

③ マニュアル・社内手順 →「問い合わせ対応画面」

社内問い合わせでは、単に質問への回答を確認するだけでなく、その後の対応まで判断しなければならないことがあります。
例えば、

  • どの条件ならこの対応を行うのか
  • 例外の場合はどうするのか
  • どの部署に確認するのか
  • 次に何を案内するのか

といった判断です。
Gemini NotebookにマニュアルやFAQ、社内手順を読み込ませることで、判断条件や対応手順、例外ケースを整理できます。
その内容をもとにClaude Codeで、質問や条件を選択すると次に取るべき対応を表示する「問い合わせ対応画面」を作ることができます。

Gemini Notebookで整理Claude Codeで作る
判断条件条件の選択画面
対応手順次の対応を表示
例外ケース注意事項の表示
確認項目必要情報の提示

回答を探すだけではなく、「次に何をすればよいか」まで確認できる仕組みにすることで、担当者ごとの対応のばらつきを抑えやすくなります。

Gemini NotebookとClaude Codeを組み合わせることで、資料の整理から、見積条件の確認やKPI集計、問い合わせ対応など、実務で繰り返し使える仕組みづくりまでつなげることができます。
ただし、重要なのはツールを組み合わせることだけではありません。どの業務にAIを取り入れるのか、どこまでをAIに任せるのか、どの部分を人が確認・判断するのかまで整理することが必要です。
こうした生成AIの特徴を踏まえながら、自社の業務を整理し、どの工程にAIを組み込むのかまで設計していく役割として注目されているのが、生成AIマーケターです。

仕組みを作っても、実際に使う社員が「どの資料を読み込ませるのか」「どのように指示するのか」「どの出力を確認するのか」を理解していなければ、業務には定着しにくくなります。
実際の業務を題材にしながら、AIへの指示の出し方やツールの使い分け、出力内容の確認まで一連の流れを学び、社員自身が日々の仕事で生成AIを活用できる状態をつくるための取り組みが、生成AI研修です。

まとめ

Gemini NotebookとClaude Codeを組み合わせるポイントは、2つのAIを同時に使うことではありません。
重要なのは、それぞれの役割を分けることです。

・Gemini Notebookで資料を読み、ルールや条件を整理する。
・Claude Codeで、その内容を業務で繰り返し使える仕組みにする。

この流れを作ることで、これまで「必要なときに確認するだけ」だった社内資料を、見積り、集計、問い合わせ対応などを支える仕組みに変えることができます。
まずは、毎回同じ資料を見ながら判断している業務や、同じルールで繰り返し集計している業務がないかを探してみると、活用できる場面を見つけやすくなります。

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