Word・Excel・PowerPointを使った業務では、文書の作成やデータ分析、資料作成など、さまざまな作業が発生します。
ChatGPTを活用すると、Wordでの要約や文章修正、Excelでの複数シートの分析、PowerPointでの構成整理やスライド作成など、Officeツールを使った業務の幅広い工程を支援できます。
一方で、ツールごとに任せやすい作業や活用場面は異なります。
本記事では、Word・Excel・PowerPointでChatGPTに何を任せられるのか、具体的な活用例とあわせて整理しました。
1.Officeツール内でChatGPTができること
Word・Excel・PowerPointでは、それぞれのツールで行っている文書作成、データ分析、資料作成などの業務にChatGPTを活用できます。
Word|文書作成・編集
Wordを使った業務では、文章をゼロから作るだけでなく、すでにある文書の要約や修正、構成整理などにもChatGPTを活用できます。
| 活用方法 | できること |
|---|---|
| 下書きから文書を作成 | メモや素材から、提案書・メモ・計画書などの文書を作成する |
| 長い文書を要約 | 意思決定事項や重要ポイント、論点を整理して短くまとめる |
| 選んだ文章を書き直す | 一部の文章を改善したり、読み手に合わせた表現に修正したりする |
| 文書を校正・レビュー | 文法、重複表現、用語の不統一、分かりにくい文章などを確認する |
| 文書の構成を整理 | 目標、担当者、マイルストーン、未解決事項などの情報を整理して再構成する |
Excel|表計算・分析
Excelでは、表の作成や数式の確認だけでなく、複数のデータをまとめて分析したり、数値の傾向を整理したりする作業にもChatGPTを活用できます。
| 活用方法 | できること |
|---|---|
| 表をゼロから作成 | 必要な項目や数式を含む表を作成する |
| 既存シートを更新 | データ・数式・書式を確認しながら、既存の表を編集する |
| 複数タブを横断して分析 | 複数シートのデータをまとめて、傾向や気になるポイントを確認する |
| 数式を説明・エラーを修正 | 数式の意味を説明し、エラーの原因確認や修正を支援する |
| データ整理・傾向分析 | 書式統一、ラベル修正、重複削除、分類、データの傾向把握などを行う |
PowerPoint|スライド作成・編集
PowerPointでは、スライドを一から作るだけでなく、既存資料の修正や構成改善、データをもとにしたスライド作成などにもChatGPTを活用できます。
| 活用方法 | できること |
|---|---|
| 資料からスライドを新規作成 | メモ・文書・スプレッドシート・既存資料などをもとにプレゼン資料を作成する |
| 既存スライドを書き直す | 文章の削減、要点整理、タイトル変更などを行う |
| プレゼン全体の構成を改善 | ストーリーを整理し、弱い部分や不足情報を確認して構成を見直す |
| データの要点をまとめたスライドを作成 | 表やスプレッドシートのデータから、重要な傾向や結論を整理してスライド化する |
| 資料への想定質問を洗い出す | プレゼン内容を確認し、聞き手から出そうな質問や不足している情報を整理する |
2.Officeツール内でのChatGPT活用例
Word・Excel・PowerPointでChatGPTを活用する際は、作業内容だけでなく、どのような場面で使うのか、何を任せるのかまで整理することが重要です。
Word|長い資料を経営層向けに整理する
企画書や報告書などの長い資料は、そのまま共有すると、重要なポイントや意思決定が必要な箇所が伝わりにくくなることがあります。
| こんなとき | ChatGPTに任せること | プロンプト例 |
|---|---|---|
| 長い企画書や報告書を、短時間で読みやすくしたい | ・重要ポイントを要約 ・意思決定事項を明確化 ・曖昧な表現を修正 ・用語の不統一をチェック ・経営層向けに文章を簡潔化 | この文章を経営層向けに要約してください。必要な意思決定、重要な論点、主な懸念点を3点ずつに整理してください。 |
Excel|複数シートのデータをまとめて分析する
月別・部署別・商品別など、データが複数のシートに分かれている場合、一つずつ確認するには時間がかかります。特に、全体の傾向や数値の変化を把握するには、複数のデータを横断して確認する必要があります。
| こんなとき | ChatGPTに任せること | プロンプト例 |
|---|---|---|
| 月別・部署別など、複数タブに分かれたデータを横断して確認したい | ・複数タブを横断して分析 ・全体の傾向を要約 ・異常や気になるポイントを発見 ・数式エラーの原因を確認 ・必要に応じてシートを更新 | この3つのタブを横断してデータの傾向をまとめてください。特に気になる変化や、確認すべきポイントがあれば指摘してください。 |
PowerPoint|メモ+KPIから経営報告資料を作成する
会議用のメモやKPIの数字が揃っていても、情報を整理し、伝わる順番を考えながらプレゼン資料にまとめるには時間がかかります。
| こんなとき | ChatGPTに任せること | プロンプト例 |
|---|---|---|
| メモや数値はあるが、プレゼン資料をゼロから作る時間がない | ・資料全体の構成作成 ・スライド作成 ・KPIの整理 ・リスクや次のアクションを整理 ・既存スライドのブラッシュアップ | このメモとKPIをもとに、10枚の経営報告用スライドを作成してください。エグゼクティブサマリー、KPI、リスク、次のアクションを含めてください。 |
Word・Excel・PowerPointでChatGPTを活用するときは、機能を知るだけでなく、自社の業務の中で「どの作業をAIに任せるのか」「どこを人が確認・判断するのか」まで整理することが重要です。 文書作成、データ分析、資料作成など、業務によってChatGPTを活用しやすい工程は異なります。 こうした生成AIの特徴を踏まえながら、自社の業務を整理し、どの仕事にAIを組み込み、どの工程を効率化するのかまで設計していく役割として注目されているのが、生成AIマーケターです。
OfficeツールでChatGPTに任せられることが分かっても、実際に使う社員が「どの資料を渡せばよいのか」「どのように指示すればよいのか」「出力された内容をどこまで確認すればよいのか」を理解していなければ、日々の業務で活用することは難しくなります。
実際の文書作成やデータ分析、プレゼン資料作成などを題材にしながら、ChatGPTへの指示から確認・修正まで一連の流れを試し、自分の仕事で使える状態にしていくことが大切です。
こうした実務に沿った使い方を学び、社員自身が日々の業務の中で生成AIを活用できる状態をつくるための取り組みが、生成AI研修です。
まとめ
ChatGPTは、Wordでの文書作成・編集、Excelでのデータ整理・分析、PowerPointでのスライド作成・構成改善など、Officeツールを使ったさまざまな業務に活用できます。
重要なのは、単にAIを使うことではなく、どの作業をAIに任せ、どの部分を人が確認・判断するのかを整理することです。
Word・Excel・PowerPointそれぞれの特徴に合わせてAIを取り入れることで、文書作成、データ確認、資料作成といった一連の業務を効率化しやすくなります。
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