ChatGPTやClaude、NotebookLM、Microsoft 365 Copilot、Gensparkなど、資料作成に活用できるAIツールは増えています。
一方で、構成を考える、文章を整える、手元の資料を整理する、スライドを作成するなど、できることが似ている部分も多く、「結局どれを使えばいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
資料作成AIを選ぶときは、機能を細かく比較するだけでなく、「資料作成のどの工程で困っているのか」から考えると整理しやすくなります。
本記事では、資料作成でよくある5つの悩みから、それぞれ活用しやすいAIツールと使い方を整理しました。

1.ゼロから構成を考えるのが難しいなら「ChatGPT」

項目内容
向いている場面参考にできる資料がなく、メモや要件から資料を作りたいとき
得意なこと壁打ちをしながら考えを整理し、目次や話の流れを組み立てる
出力できる形式PowerPoint・Word・Excel・PDF・PNG
活用例要件やメモをもとに、導入から実践まで流れを組んだ研修資料の構成案を作る

ChatGPTは、まだ資料の形が決まっていない段階から使いやすいAIです。

例えば、「営業担当者向けの生成AI研修資料を作りたい」と伝え、対象者や研修時間、伝えたい内容などを追加していくことで、目次やページ構成を会話しながら整理できます。

「何を載せるか」だけでなく、「どの順番なら読み手に伝わりやすいか」まで考えたい場面に向いています。

2.扱う資料が多くて要点を拾えないなら「NotebookLM」

項目内容
向いている場面報告書やPDFが多く、読み切れないとき・資料に載せる要点を整理したいとき
得意なこと渡した資料を根拠に要約し、重要な数値や論点を整理する
出力できる形式PDF・Googleスライド・Googleドキュメント・音声・動画
活用例複数の調査PDFをもとに、結論や数値をまとめた社内共有用レポートを作る

資料作成の前に、複数の報告書や調査資料を読み込む必要がある場合は、NotebookLMを活用しやすくなります。
読み込ませた資料をもとに質問したり、「重要な数値だけ整理して」「3つの資料に共通する課題をまとめて」と指示したりすることで、必要な情報を探す作業を減らせます。
特に、手元にある資料を根拠に内容を整理したい場面に向いています。

3.文章がまとまらず、読み手に伝わらないなら「Claude」

項目内容
向いている場面書いた文章を読みやすく整えたいとき・部門外の人にも伝わる表現にしたいとき
得意なこと集めた情報の論点を整理し、読み手に合わせた文章に書き直す
出力できる形式PowerPoint・Word・Excel・PDF
活用例自分で書いた原稿をもとに、要点を整理して伝わる文章に直した提出用ドキュメントを作る

資料に入れたい情報は揃っていても、文章が長くなったり、伝えたい内容が分かりにくくなったりすることがあります。
Claudeを使えば、長い文章を簡潔にしたり、複数の論点を整理したり、読み手に合わせて表現を変えたりできます。
例えば、専門用語が多い原稿を「経営層にも伝わる表現に直す」「営業担当者向けに具体例を追加する」といった調整にも活用できます。

4.文書をスライドに直すのが手間なら「Microsoft 365 Copilot」

項目内容
向いている場面Word資料をPowerPointに作り直したいとき・メモからスライドに起こしたいとき
得意なこと既存の文書を読み込み、編集できるスライドに落とし込む
出力できる形式PowerPoint・Word・Excel・PDF
活用例企画書をもとに、10枚程度の提案用プレゼン資料を作る

Wordで企画書や報告書を作ったあと、その内容をPowerPointへ移し替えている場合は、Microsoft 365 Copilotを活用する方法があります。
すでにある文書をもとにスライドのたたき台を作れるため、一つずつ文章をコピーして配置する工程を減らしやすくなります。
普段からWordやPowerPointなどを使っている企業では、既存の業務フローに組み込みやすい点も特徴です。

5.調べ物から資料作成まで1人で抱えているなら「Genspark」

項目内容
向いている場面調査から提案資料まで一気に仕上げたいとき・リサーチ、分析、スライド作成をまとめたいとき
得意なこと情報収集・データ分析・スライド・画像作成まで一連の流れで進める
出力できる形式PowerPoint・Word・Excel・PDF・PNG・MP4
活用例商品やサービスの概要をもとに、市場背景から解決策まで図解を入れた提案資料を作る

資料作成では、スライドを作る前に市場調査や競合調査を行い、その内容を整理する工程にも時間がかかります。
Gensparkは、情報収集から分析、資料構成、スライドや画像の作成まで、一連の流れで進めたい場合に活用しやすいツールです。
例えば、新商品の提案資料を作る場合に、市場情報を調べ、課題を整理し、その内容をもとに資料のたたき台まで作成するといったできます。

資料作成AIを活用する際は、ツールごとの機能だけを見るのではなく、「構成を考えたいのか」「資料を整理したいのか」「文章を整えたいのか」「スライドまで作りたいのか」など、資料作成のどの工程を効率化したいのかを整理することが大切です。
ChatGPT、NotebookLM、Claude、Microsoft 365 Copilot、Gensparkなど、それぞれ得意な工程が異なるため、自社の資料作成フローに合わせて使い分けることで、AIを実際の業務改善につなげやすくなります。
こうしたAIツールの特徴を理解しながら、「どの業務で、どのAIを使うのか」「どこまでAIに任せるのか」を自社の業務に合わせて設計していく役割として注目されているのが、生成AIマーケターです。

資料作成AIの使い分けを一部の担当者だけが理解していても、会社全体の業務効率化にはつながりにくくなります。
社員それぞれが、資料作成の目的や工程に応じてAIを選び、必要な情報を整理して指示し、生成された内容を確認できるようにすることが重要です。
構成作成、資料整理、文章調整、スライド作成など、実際の業務を題材にしながら、ツールごとの使い分けやAIへの仕事の任せ方まで実践的に学び、社内全体で生成AIを活用できる状態をつくるための取り組みが、生成AI研修です。

まとめ

資料作成AIを選ぶときは、「どのツールが一番高性能か」ではなく、「資料作成のどの工程で困っているか」で考えると整理しやすくなります。
構成を考えたいならChatGPT、大量の資料を整理したいならNotebookLM、文章を整えたいならClaude、既存文書をスライド化したいならMicrosoft 365 Copilot、調査から資料作成までまとめて進めたいならGensparkなど、それぞれ得意な場面があります。
また、1つのAIだけですべてを完結させる必要はありません。
資料整理はNotebookLM、構成はChatGPT、文章調整はClaudeというように、工程ごとに組み合わせて使う方法もあります。
まずは、自社の資料作成で時間がかかっている工程を見つけ、その部分からAIに任せてみると、業務への取り入れ方を考えやすくなります。

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