ChatGPT Workを使えるようになっても、「実際に仕事の何を任せればよいのか分からない」と感じる方もいるのではないでしょうか。
ChatGPT Workは、文章作成や要約だけでなく、複数の資料を確認しながら、情報収集、比較、分析、資料作成など、複数の工程をまとめて進める使い方ができます。
大切なのは、機能を覚えることよりも、普段の仕事の中から「まとめて任せられそうな業務」を見つけることです。
本記事では、複数のExcelを使った月次報告や競合調査、提案資料作成など、ChatGPT Workで試しやすい8つの業務例と、依頼するときに押さえたいポイントを整理しました。

ChatGPT Workに任せたい8つの仕事

活用例ChatGPT Workに任せられること渡すもの指示例
① 複数のExcelから月次報告を作る集計・分析・報告資料作成各部署のExcel・CSV・前月データ「実績を統合し、前月差を分析して月次報告を作成して」
② 過去資料をもとに提案資料を作り直す情報整理・提案資料作成過去資料・商談メモ・顧客情報「過去資料から使える内容を整理し、今回の商談に合う提案資料を作成して」
③ 競合10社を調べて比較資料にまとめる調査・比較・資料化競合企業名・比較項目・自社情報「競合10社の料金・特徴・強みを調べ、自社との違いが分かる比較表にまとめて」
④ 大量の顧客の声から改善課題を見つける分類・傾向分析・課題整理問い合わせ履歴・アンケート・レビュー「顧客の声を分類し、頻度と影響度から優先すべき課題を整理して」
⑤ 過去の施策から成果が出る共通点を探す比較・傾向分析・仮説整理施策資料・結果データ・振り返り資料「過去の施策を比較し、成果が高かった施策の共通点を整理して」
⑥ 社内資料をまとめて新人向けガイドを作る情報整理・ガイド作成手順書・社内資料・FAQ・業務ルール「資料を横断して整理し、新人向けの業務ガイドを作成して」
⑦ 営業数字から達成率が分かるWebツールを作る計算処理・ツール作成現在使っているExcel・計算ルール「営業実績を入力すると、達成率と残り必要件数が分かるWebツールを作成して」
⑧ 大量の候補を調べて条件に合うものを絞る調査・絞り込み・比較探したい対象・条件・優先順位「条件に合う候補を調べ、要件を満たすものだけに絞って比較表にまとめて」

① 複数のExcelから月次報告を作る

部署や担当者ごとにExcelが分かれていると、数字を集めて前月と比較し、報告用にまとめるだけでも時間がかかります。
ChatGPT Workなら、複数のデータをまとめて確認し、集計・分析から報告資料の作成まで、一連の仕事として進めてもらう使い方ができます。

② 過去資料をもとに提案資料を作り直す

提案資料を作るたびに、過去の資料を探し、使えそうな内容を抜き出して、今回の案件に合わせて修正しているケースもあります。
過去資料や商談メモなどをもとに、必要な情報を整理しながら、新しい提案資料にまとめ直すことができます。

③ 競合10社を調べて比較資料にまとめる

競合調査では、各社のWebサイトを確認し、料金や特徴を調べ、比較表に整理するなど、複数の作業が発生します。
比較したい企業や項目を指定しておけば、情報収集から比較、資料化までをまとめて進めやすくなります。

④ 大量の顧客の声から改善課題を見つける

問い合わせ履歴やアンケート、レビューが増えるほど、一件ずつ内容を確認する負担も大きくなります。
大量の顧客の声を分類し、よく出てくる意見や影響の大きい課題を整理することで、どこから改善すべきかを検討しやすくなります。

⑤ 過去の施策から成果が出る共通点を探す

営業やマーケティングでは、施策ごとの結果は残っていても、「なぜ成果が出たのか」まで整理できていないことがあります。
複数の施策と結果を比較することで、成果が高かった施策の共通点や、次に検証したい仮説を整理できます。

⑥ 社内資料をまとめて新人向けガイドを作る

手順書、FAQ、業務ルールなどが複数の資料に分かれていると、新しく担当する人は必要な情報を探すだけでも時間がかかります。
複数の社内資料を横断して確認し、重複や注意点を整理しながら、新人向けのガイドとしてまとめ直す使い方ができます。

⑦ 営業数字から達成率が分かるWebツールを作る

毎回Excelで計算している業務は、簡単なWebツールに変えることで、より使いやすくできる場合があります。
例えば、売上や件数を入力すると、目標達成率や残り必要件数が表示される仕組みにすれば、毎回計算する手間を減らせます。

⑧ 大量の候補を調べて条件に合うものを絞る

サービスやツール、取引先候補などを探す場合、「調べる→条件を確認する→候補を減らす→比較する」という作業を何度も繰り返します。
条件や優先順位を最初に整理しておけば、候補の調査から絞り込み、比較までをまとめて進めてもらいやすくなります。

ChatGPT Workに依頼するときに入れたい4つの情報

ChatGPT Workに複数の工程を任せる場合は、「これをやって」とだけ伝えるよりも、最初に仕事の目的や条件を整理しておくことが大切です。

項目伝えること
① 目的何を達成したいのか営業会議で改善策を決めたい
② 材料どの資料・データを使うのか営業実績Excel・前月データ
③ 条件守ってほしいルールや前提担当者別・商品別に整理する
④ 完成形最終的に何を作ってほしいのか会議用の報告資料にする

例えば、「営業データを分析して」と伝えるだけでは、何のために分析するのか、どこまで整理すればよいのかが曖昧です。
そこで、

「今月の営業会議で改善策を決めるために、添付した営業実績を分析してください。前月との差と担当者別の傾向を整理し、最後に会議用の報告資料としてまとめてください。」

このように、目的・材料・条件・完成形まで伝えると、任せたい仕事が明確になります。

ChatGPT Workを活用すると、資料の確認や情報収集、比較、分析、資料作成など、これまで人が複数の工程に分けて行っていた仕事をまとめて任せやすくなります。
一方で、すべての業務をAIに任せればよいわけではありません。「どの仕事をAIに任せるのか」「どこまで進めてもらうのか」「どの部分を人が確認・判断するのか」を整理したうえで、業務の流れに組み込むことが重要です。
こうした生成AIの特徴を踏まえながら、自社の業務を整理し、どの仕事にAIを組み込み、どの工程を効率化するのかまで設計していく役割として注目されているのが、生成AIマーケターです。

ChatGPT WorkのようにAIに任せられる範囲が広がっても、実際に使う社員が「どんな仕事を任せられるのか」「どんな情報を渡せばよいのか」「結果をどこまで確認すべきか」を理解していなければ、業務での活用は広がりません。
普段使っている資料やデータ、実際の業務を題材にしながら、AIへの仕事の任せ方や確認のポイントを実践的に身につけ、社員自身が業務の中でAIを活用できる状態をつくるための取り組みが、生成AI研修です。

まとめ

ChatGPT Workは、単発の文章作成だけでなく、複数の資料を確認し、情報を整理・比較・分析して、成果物まで仕上げる仕事に活用できます。
まずは、毎月繰り返している業務や、資料を探す・まとめる・比較するといった工程が多い仕事から試してみるとよいでしょう。
その際は、「目的・材料・条件・完成形」を整理して伝えることがポイントです。
ChatGPT Workに任せる仕事の範囲を少しずつ広げながら、自社の業務でどこまで効率化できるのかを確認していくことが、実務で活用する第一歩になります。

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