ChatGPTやClaude、Google NotebookLM、Microsoft 365 Copilotなど、仕事で使えるAIツールは増えています。
一方で、できることが似ている部分も多く、「結局どれを使えばいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
AIツールを選ぶときは、機能を細かく比較するだけでなく、「AIにどこまで仕事を任せたいのか」で考えると整理しやすくなります。
今回は、AIに任せたい範囲を4段階に分けて、それぞれのツールと活用方法を整理しました。

AIに任せたい範囲を4段階で整理

1.質問に答えてほしい

ツールできること業務での使い方
ChatGPT会話しながら文章作成や情報整理ができるメール作成、要約、企画案の整理
Claude長い文章や資料を踏まえて整理・検討できる長文要約、文章整理、資料を踏まえた検討

ChatGPTやClaudeは、AIと会話しながら考えを整理したり、文章の下書きを作ったりしたい場合に活用できます。
まず生成AIを業務に取り入れる場合にも使いやすい方法です。

2.資料を根拠に答えてほしい

ツールできること業務での使い方
Google NotebookLM登録した資料をもとに情報を探したり整理したりできる社内規程の確認、マニュアル検索、複数資料の比較

Google NotebookLMは、社内マニュアルや規程、調査資料など、指定した資料をもとに情報を確認したい場合に活用できます。
「資料はあるけれど、必要な情報を探すのに時間がかかる」といった業務でも使いやすいでしょう。

3.Officeファイルまで扱ってほしい

ツールできること業務での使い方
Microsoft 365 CopilotWord、Excel、PowerPointなど、Microsoft 365のアプリ上でAIを活用できるExcel集計、Word修正、PowerPoint作成

Microsoft 365 Copilotは、回答を作るだけでなく、普段使っているOfficeファイルの作業までAIを活用したい場合に選択肢になります。
Microsoft 365を中心に業務を進めている企業では、既存の仕事の流れに組み込みやすい点も特徴です。

4.複数の作業をまとめて任せたい

ツールできること業務での使い方
ファイルや外部サービスを扱えるAI環境複数の情報やファイルを確認しながら、一連の作業を進められる会議メモの確認、過去資料との比較、週次報告書の作成

さらにAIに任せる範囲を広げると、1つの質問に答えてもらうだけではなく、複数の作業を一連の仕事として任せる使い方になります。
例えば、週次報告書を作成する場合は、次のような流れです。

作業AIに任せる内容
情報を確認する会議メモや過去資料を確認する
必要な内容を整理する数値、決定事項、課題を抽出する
情報を比較する過去の報告内容と照らし合わせる
成果物を作る報告書としてまとめる

このように、AIの使い方も「質問する」だけでなく、「仕事をまとめて任せる」方向へ広がっています。
ただし、利用できる範囲はツールやプラン、接続しているサービス、権限設定によって異なります。
導入する際は、「どの情報にアクセスさせるのか」「どこまで操作を許可するのか」も確認しておくことが大切です。

AIツールは「どこまで任せたいか」で選ぶ

AIツールを選ぶときは、機能の多さや知名度だけで判断するのではなく、「自社の業務で何を任せたいのか」を整理することが大切です。
文章作成や要約だけでよいのか、社内資料をもとに回答してほしいのか、WordやExcelなどのファイル操作まで任せたいのか、複数の作業をまとめて進めてほしいのかによって、選ぶツールは変わります。
また、業務で利用する場合は、AIに任せる範囲だけでなく、どの情報を使わせるのか、どこを人が確認するのかもあわせて決めておく必要があります。
「できることが多いAI」を選ぶのではなく、自社の業務で必要な範囲に合ったAIを選ぶことが、活用しやすさにつながります。

AIツールは、それぞれ得意なことや任せられる範囲が異なります。
大切なのは、「有名だから使う」「高性能だから選ぶ」のではなく、自社の業務で何を効率化したいのかを整理したうえで、目的に合ったツールを選ぶことです。
文章作成、資料確認、ファイル編集、複数工程の処理など、業務ごとにAIの役割を整理していくことで、ツールを導入するだけで終わらず、実際の業務改善につなげやすくなります。
こうしたAIツールの選定や活用方法を、自社の業務に合わせて設計していく役割として注目されているのが、生成AIマーケターです。

会社全体でAI活用を進めるには、一部の担当者だけが使いこなせる状態では十分とはいえません。
社員それぞれが、業務に応じてツールを選び、必要な情報を整理してAIに渡し、生成された内容を適切に確認できるようにすることが重要です。
さらに、「どの業務でどのAIを使うのか」「どこまでAIに任せるのか」といった共通の考え方を社内で持つことで、個人の活用から組織としての活用へ広げやすくなります。
こうした生成AIの基本操作だけでなく、業務ごとの使い分けや実践的な活用方法まで学び、社内全体でAIを活用できる状態をつくるための取り組みが、生成AI研修です。

まとめ

生成AIの活用範囲は、質問への回答や文章作成だけでなく、資料の参照、ファイル編集、複数工程の処理まで広がっています。
AIツールを選ぶときは、機能一覧から比較する前に、「AIにどこまで仕事を任せたいのか」を整理してみましょう。
回答だけでよいのか、資料確認まで必要なのか、ファイル編集まで任せたいのか、一連の仕事まで進めてほしいのか。
任せたい範囲が明確になれば、自社の業務に合ったAIツールも選びやすくなります。

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