生成AIを使う場面が増える中で、「どう指示を出すか」に迷う場面も増えています。
文章作成、要約、調査、企画立案など、用途は違ってもうまくいく指示には共通した考え方があることに気づく人も多いはずです。
プロンプトとは、生成AIに「何をしてほしいか」を伝えるための指示文のことです。
その内容次第で、出力の方向や精度が大きく変わるため、書き方のテクニック以前に、指示を出す前の整理が重要になります。
本記事では、プロンプトの書き方テクニックではなく、指示を出す前に、何を整理しておくと考えやすくなるかという視点で整理しました。
ツールやモデルに依存せず、全ての生成AIで共通して使える整理の枠組みとしてまとめています。

プロンプトを考えるときに整理しておきたいポイント

ここでは、その書き方を細かく覚えるのではなく、考える順番を整理するための枠組みが示されています。
整理すると、プロンプトは次のような要素で構成すると全体像が見えやすくなります。

要素何を整理するか
① 役割(Who)誰として考えるか
② ゴール(What)何を作る/何を出すか
③ 出力形式(Format)どんな形で出力するか
④ 条件・制約(Constraints)前提・対象・制限事項
⑤ 参考例(Example)イメージに近い例

特に、①役割(Who)②ゴール(What)③出力形式(Format)を先に整理しておくと、プロンプト全体を組み立てやすくなります。
④条件・制約(Constraints)は、対象や前提、NGなど「外してはいけない条件」を揃えるための要素です。
⑤参考例(Example)は、イメージのズレを減らすために、近い例を添えるための要素です。

よくあるNGプロンプト → 改善例【Before / After】

シーンNGプロンプト(Before)改善例(After)
資料作成この内容を分かりやすくまとめて①役割(Who):事業企画担当として
②ゴール(What):社内説明用の要点整理資料を作る
③出力形式(Format):箇条書き
市場調査この市場について教えて①役割(Who):市場分析担当として
②ゴール(What):市場の全体像を把握する
③出力形式(Format):表で整理
文章作成メルマガ文章を作って①役割(Who):法人向け情報発信担当として
②ゴール(What):既存顧客向けの案内文を作る
③出力形式(Format):短い文章
アイデア出し新しい企画を考えて①役割(Who):サービス企画担当として
②ゴール(What):企画案をいくつか出す
③出力形式(Format):箇条書き
要約これ要約して①役割(Who):報告用整理役として
②ゴール(What):要点を把握する
③出力形式(Format):短く整理

※Afterは「正解例」ではなく、考えやすくするために要素を補った一例です。

プロンプト設計の整理をどう使うか

この整理は、プロンプトを細かく書けるようになるためのルールではありません。
生成AIに指示を出すとき、誰として・何を・どんな形で出したいかを先に整理しておくと、考えながら指示を書きやすくなります。
まずは役割・ゴール・出力形式を決め、足りないと感じたところだけ条件や例を足していく。
そのくらいの距離感で使うことが想定されています。

まとめ

生成AIのプロンプトは、文章・画像・動画と用途やツールが変わっても、全ての生成AIに共通する考え方で整理できます。
まずは 誰として考えるのか(Who)、何を出したいのか(What)、どんな形で出力したいのか(Format)を先に決めておくと、全体像が見えやすくなります。
条件や参考例は、必要に応じて後から足していけば十分です。
プロンプトをうまく書こうとする前に、全ての生成AIで使える整理の枠組みとして捉える、その視点がこの整理で伝えられているポイントです。