生成AIの活用が広がる中で、「ChatGPT=チャットで質問に答えるツール」という認識は、すでに過去のものになりつつあります。
現在のChatGPTは、資料作成・データ加工・業務整理・調査・簡易開発まで、実務で使える“成果物”を直接生み出せる段階に入っています。
特に企業においては、業務スピードや人手不足への対応、属人化の解消といった課題に対し、「AIをどう使うか」ではなく、「AIでどこまで業務成果を置き換えられるか」が重要な判断軸になっています。
本記事では、ChatGPTを単なる補助ツールとしてではなく、業務アウトプットを生み出す実務パートナーとして活用する視点から、実際に生成できる成果物を9つに整理しました。

ChatGPTで作れる実務成果物9選

成果物カテゴリ内容活用ポイントプロンプト例
① PowerPoint資料
 (スライド生成)
スライド構成を考えたうえで、編集可能な .pptx形式のPowerPoint資料を生成企画書・提案書・社内説明資料の初稿を短時間で作成でき、資料作成の初動工数を削減「◯◯についてのプレゼン資料を作成して。構成案を考え、Pythonを使って編集可能なPowerPoint(.pptx)形式で出力して」
② Excel・CSV
 (データ加工・生成)
テキストや表データを整理し、計算式入りExcel/CSVとして生成名簿整理・集計・分析データ作成を自動化し、手作業のコピペや整形作業を削減「以下のテキストから【氏名・会社名・電話番号】を抽出し、整理したExcel(.xlsx)ファイルとして出力して」
③ QRコード作成
 (即時画像生成)
URLやテキスト情報をQRコード画像(PNG)に変換チラシ・名刺・営業資料に即活用でき、外部ツールを使わず短時間で作成可能「このURLに遷移するQRコードを作成して。色は黒、背景は白、読み取りやすいサイズでPNG画像として出力して」
④ グラフ・可視化
 (データ分析)
数値データをもとに、見やすいグラフ画像を生成報告資料や社内共有で“一目で伝わる”可視化ができ、説明工数を削減「この売上データを分析し、月ごとの推移と成長率が一目でわかる棒グラフ画像を作成して」
⑤ フローチャート
 (図解・構成図)
業務手順やプロセスをフロー図として可視化業務整理・属人化防止・引き継ぎ資料として活用しやすい「以下の業務手順をフローチャートにして、画像として出力して。【業務手順のテキスト】」
⑥ チラシ・バナー
 (Adobe Express連携)
編集可能なデザインURLを生成し、後から文字修正が可能イベント告知やキャンペーン素材の初稿を内製化でき、制作スピードを向上「IT業界向けイベントの集客バナーを作成して。青を基調にした洗練されたデザインで、Adobe Expressで編集できるURLを発行して」
⑦ 簡易Webアプリ
 (計算機・LP)
計算ツールや簡易LPをHTML1枚で生成社内用ツールや検証用ページを外注せず、スピーディに作成できる「利回り計算ができる簡易Webツールを、HTML1枚で作成して。ダウンロードして使える形にして」
⑧ 業務マニュアル
 (スクショ解析)
画面スクリーンショットを解析し、操作手順を文章化新人教育や引き継ぎマニュアル作成の負担を軽減「このシステム画面のスクリーンショットを見て、新人向けの操作マニュアル(手順書)を簡潔に作成して」
⑨ 競合調査レポート
 (Web検索・表作成)
Web検索で最新情報を収集し、比較表・レポート化市場調査・競合分析・提案準備の工数を圧縮し、意思決定を高速化「◯◯業界の主要3社について、最新の料金プランと特徴を調査し、比較表を作成して。参考URLも付けて」

まとめ

ChatGPTはもはや、質問に答えるだけのツールではありません。
資料作成、データ加工、業務整理、調査、簡易開発まで、業務成果物をそのまま生み出せる実務レベルのAIへと進化しています。
今回紹介した9つの成果物は、いずれも特別な開発や専門知識がなくても、現場業務にそのまま組み込めるものばかりです。重要なのは、「AIを使っているかどうか」ではなく、「どの業務を、どこまでAIに任せられているか」という視点です。
今後は、個人の工夫に頼るのではなく、業務単位・組織単位で再現できる形に落とし込めるかどうかが、業務効率・生産性・競争力の差として表れていきます。
小さな置き換えの積み重ねが、組織全体の生産性向上につながります。